若狭町伝統文化保存協会

若狭町伝統文化保存協会について

若狭町には多様な文化的伝統行事や伝統芸能があり、各家庭や地域の暮らし食生活の中にも伝統的生活文化が連綿と受け継がれてきました。しかし、近年の少子高齢化や生活様式の変化によりこれらの文化的伝統行事や民俗芸能の継承が年々困難になってきており、既に無くなってしまったものもあります。また、伝統的行事を簡略化する傾向も見られその存在感が失われつつあります。かたや伝統文化の継承活動は地域づくり・まちづくりそのものであり、子どもたちの人間形成にも大きな役割を果たしているといわれています。このような伝統文化の意義を深く認識し、今も数多く残る貴重な伝統文化を次代に継承していくことを目的として、平成20年に若狭町伝統文化保存協会を設立し伝統文化の保存・継承のための活動を行っています。

歴史を紐解く

若狭町は 美しい海・清らかな川・五色の湖・湧き出る名水・緑なす山々など、豊かな自然に恵まれています。その恵みの中に私たちの先人の営みの明かしとして、多くの文化遺産があります。なかでもハス川流域の縄文遺跡・北川流域の古墳群などの文化遺産、六斎念仏や王の舞等の無形民俗文化財など、数多くの有形・無形の伝統文化があります。5~6世紀には大和王権の御食国(みけつくに)の里として日本海の塩や海産物など豊富な食材を都に運び、都の食文化を支えてきました。また、大陸からつながる海の道と、都へとつながる陸の道が結節する最大の拠点となった地域であることから、古代から続く往来の歴史の中で街道沿いには港・城下町・宿場町が栄え、また往来によりもたらされた祭礼・芸能・仏教文化が街道沿いから農漁村にまで広く伝播し、独自の発展を遂げています。

次の世代へと残す

当サイト「若狭町の伝統文化」は町内各地で受け継がれている民俗芸能や年中行事などの伝統文化に関する若狭町伝統文化実態調査報告「つなえつなぐ」(H25.3発行)をデータベースとして整理し、今後、各集落での伝統文化の保存・継承の一助となり地域の活性化につながることを目的に作成しています。

新たな価値を創造する

若狭地方は民俗文化の宝庫と言われ現在も数多くの民俗芸能や年中行事が伝えられています。地理的・歴史的・事前的背景を表現した「海に開かれた交流」と「自然に囲まれた安定社会」の所産と考えられ、京文化の影響を受けた民俗文化財が街道沿いの集落や社寺を中心として線的に分布しています。御食国の時代以降も様々な物資や人・文化を運ぶ交流があり、朝廷や貴族との結びつきから始まった都との交流は「街道」の往来を通じて地域住民の生活と結びつき街道沿いに社寺・町並み・民俗文化財などによる全国的にも稀有なほど多彩で密度の高い往来文化遺産群を形成しています。「街道」をたどれば古代から現在にかけて1500年続く往来の歴史と伝統を守り伝える人々の営みを肌で感じることができます。

若狭町の伝統文化歳時記

お正月

戸祝い・キツネガリ
どんど
斎神社綱打ち神事

河原神社春祭り
春祭り
田の神祭り

盆踊り
祇園祭り
万灯
六斎念仏
精霊舟
地蔵盆・送り盆

秋・冬

秋祭り
山の口講
お火焚き

お問い合わせ

若狭町伝統文化保存協会
【事務局】
〒919ー1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122ー12ー1
若狭三方縄文博物館 歴史文化課内