若狭の梅の歴史と生育環境

更新日:2022年03月31日

若狭は、日本海側一の梅の産地です。
みなさまの身近なところだと、大相撲優勝力士に「福井県賞」として、福井の梅干しが贈呈されています。

木になっている梅の写真

若狭の梅の生育環境

花を咲かせる梅の木の写真

福井の梅の約80%が、若狭町で生産されており、そのほとんどが三方五湖(みかたごこ)周辺で栽培されています。

若狭が日本海側一の生産量を誇るのも、奇跡の生産地とも言える自然環境が重なっているからです。

  • 三方五湖があるので、周辺に比べ冬に多少温暖で、比較的雪が少ない
  • 三方五湖を小高い山が囲んでいるので、あまり強風にさらされない

歴史と品種

紅映(べにさし)の花の写真

若狭の梅栽培の歴史は古く、江戸時代の天保年間(1830~1843)に始まったとされています。栽培されている主な品種は、「紅映(べにさし)」です。実に赤み(紅)が差しているので、その名前がついています。紅映は、若狭の地で生まれた品種です。

紅映は、そのほぼ100%が福井県で生産されている希少とも言える品種です。他の品種に比べると、種が小さく肉厚なのが特徴です。また、うまみ成分である遊離アミノ酸が他の品種に比べると多く、これが梅干しなどのおいしさにもつながっています。