国津神社の神事[県指定]

更新日:2022年03月31日

神事の様子で、黒や赤の浄衣などを着た人々が手に旗やおおぬさを持ち、列を成して歩いている様子の写真

国津神社の神事[県指定]

奥にたくさんの観客、手前に天狗のお面をつけた赤い浄衣を着た人が1人立っている写真

内容

向笠の鎮守の森には、中央に国津神社、向かって右に神明社、左に天満社という同規模の三つの社殿が並んでおり、四月第一日曜日の例祭神事はこの社殿前を中心に行われます。
向笠には、越の村・流鏑馬の村・大村・田楽の村という四組の講組織があり、それぞれの当屋が寄り合って神事を行っています。
例祭当日は、各神事講の宿で講を行い、昼過ぎから行例を整えて村立ちとなり、越の村・流鏑馬の村・大村・田楽の村の順に宿を出て神社へ向かいます。神社で一同参拝の後、天満社の前で折敷と盃を後ろ向きに放り投げる風変わりな行事もあります。
参道前の御旅所に神輿を据え、王の舞と田楽を舞い、再び社前に戻って王の舞・田楽・田植え踊りを奉納して祭礼は終了します。
この神事の起源は明確ではありませんが、六百年以上前にさかのぼるといわれており、越の村の舞面は、室町時代の作という専門家の鑑定もあります。講員御掟に従い、華美になることなく、謹厳な神事を営み続けているところに大きな意義があります。

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