河原神社神事 (上野木) [県指定]
内容
上野木の河原神社は集落のほぼ中央にあり、老樹大木の茂る境内の中心に「御殿」と称される神域があります。この神社では毎年三月の初酉の日に「御神事」と呼ばれ長い歴史を有する極めて厳粛な神事があります。
この神事には勤行者という若い男子一人が決められ、神事までの一年間は毎朝必ず神社に参拝し、無益の殺生をしない等の掟を守るります。また、神事の数日前には祢宜と共に小浜の海で禊をします。
神事の前日には勤行者の家が宿となり、関係者一同が集まって神事の準備が行われます。特に古式どおりの餅つきはまことに壮観です。真夜中の十二時には祭壇の大御幣に神移しが行われます。
やがて夜の明け初めるころ、神官を先頭に祢宜、大御幣を捧持した勤行者、幼い少女の料理持ち、その他が行列し河原神社へと向かいます。神社では御殿の中で百味の料理が供えられ、厳粛そのものの祭典が営まれます。
更新日:2022年03月31日