河原神社神事 (上野木) [県指定]

更新日:2022年03月31日

肩衣をつけた袴を着た人々が奥に正座しており、手前におおぬさを顔の前に持って正座している人の写真と、数人の男性が長い棒を使って木製の入れ物の中身を混ぜている写真

河原神社神事 (上野木) [県指定]

内容

上野木の河原神社は集落のほぼ中央にあり、老樹大木の茂る境内の中心に「御殿」と称される神域があります。この神社では毎年三月の初酉の日に「御神事」と呼ばれ長い歴史を有する極めて厳粛な神事があります。
 この神事には勤行者という若い男子一人が決められ、神事までの一年間は毎朝必ず神社に参拝し、無益の殺生をしない等の掟を守るります。また、神事の数日前には祢宜と共に小浜の海で禊をします。
 神事の前日には勤行者の家が宿となり、関係者一同が集まって神事の準備が行われます。特に古式どおりの餅つきはまことに壮観です。真夜中の十二時には祭壇の大御幣に神移しが行われます。
 やがて夜の明け初めるころ、神官を先頭に祢宜、大御幣を捧持した勤行者、幼い少女の料理持ち、その他が行列し河原神社へと向かいます。神社では御殿の中で百味の料理が供えられ、厳粛そのものの祭典が営まれます。

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