ラムサール条約 ラムサール条約

更新日:2022年03月31日

薄明りの中の地下水系(カルスト鍾乳洞)の写真

地下水系(カルスト鍾乳洞)

草むらの中にあるため池の写真

ため池

赤い草むらのような塩性湿地の写真

塩性湿地

 平成17年11月8日、三方五湖がラムサール条約湿地に登録されました。この登録により三方五湖は名実ともに国際的に重要な湿地として評価されました。
同時にそれは、三方五湖とともに生きてきた地元の人には、保全・活用について一層大きな責任が求められることを意味します。

登録された区域等

名称:三方五湖

面積:1110ヘクタール

登録:平成17年11月8日

区域:三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖

三方五湖について

若狭湾国定公園の代表的な名勝地で、若狭町と美浜町にわたる三方、水月、菅、久々子、日向の五つの湖を総称して三方五湖といいます。若狭湾の豪快で男性的な海岸風景に対して、柔軟で女性的な湖岸風景として対照を示しています。三方五湖の美しさは万葉の時代に既に知られ万葉集にも「若狭なる三方の海の浜清み い往き環へらひ 見れど飽かぬかも」の歌が残されており美しく優雅な水郷です。

  • 三方湖
    完全淡水、周囲9.6キロメートル、最大水深2.5メートル、面積3.45平方キロメートル
  • 水月湖
    汽水、周囲9.8キロメートル、最大水深38メートル、面積4.06平方キロメートル
  • 菅湖
    汽水、周囲4.2キロメートル、最大水深14.5メートル、面積0.95平方キロメートル
  • 久々子湖
    汽水(満潮時塩水)、周囲7.0キロメートル、最大水深3.0メートル、面積1.25平方キロメートル
  • 日向湖
    塩水、周囲3.6キロメートル、最大水深38メートル、面積0.92平方キロメートル

ラムサール条約とは

ラムサール条約の正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。
1971年にこの条約が結ばれたイランの町の名前をとって「ラムサール条約」と呼ばれています。
渡り鳥や魚など、いろいろな生き物が住めるような、湿地を守るための条約です。
環境に関する国際的な条約では最も古いものです。
現在、世界で144カ国が加入しています。(平成16年12月末現在)。日本は、1980年にラムサール条約に加入しました。
条約の目的として、次の3つを目指しています。

  • 保全・再生
    水鳥の生息地としてだけでなく、私たちの生活環境を支える重要な生態系として、幅広く湿地の保全・再生を呼びかけています。
     
  • 賢明な利用
    ラムサール条約では、産業や地域の人々の生活とバランスのとれた保全を進めるために、湿地の「賢明な利用(wise use:ワイズユース)」を提唱しています。賢明な利用とは、湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用することです。
     
  • 交流・学習
    ラムサール条約では、湿地の保全や賢明な利用のために、人々の交流や情報の交換、教育、普及啓発活動(CEPA-Communication,Education and Public Awareness-)を進めることを決議しています。

関連文書ダウンロード

この記事に関するお問い合わせ先

環境安全課
電話番号 0770-45-9126

メールフォームからのお問い合わせ