対策

更新日:2022年03月31日

被害を防ぐためには、地域ぐるみの取り組みが必要

獣害を減らすためには次の3つの項目を総合的に実施しましょう。

(1)地域住民による自主防衛組織の編成

山際の草刈り、電気柵等の侵入防止柵や捕獲檻の共同管理、パトロールの実施等、一連の自主防衛活動を地域住民が実施することが最も効果的です。

(2)侵入防止柵の効果的な設置

個人の農地ごとの設置ではなく、山と里地を分断するように広範囲に柵を設置すると地域全体の防除効果が向上します。

(3)捕獲

捕獲は町の捕獲隊員が実施しますが、日常的に行う檻の見回りなどには集落も協力し地域ぐるみで取り組むことが必要です。

対策の基本

其の1「みんなで取り組む」

個人で侵入防止対策をしても、その周辺への被害が移動するだけで、根本的な解決にはつながりません。
獣害対策は、集落役員など特定の人だけに任せっぱなしにせず、集落ぐるみで大人も子供も、農家も非農家も、ちょっとした努力や工夫により取り組みましょう。

其の2「エサ場の価値を下げる」

人里や農地で、気づかずに与えている「エサ」を見つけて、その「エサ」を取り除きましょう。「食べてもいいエサ」か「食べてはダメなエサ」かの区別は動物にはできません。食べられてもいい物を残しておくと、動物の誘引、ひいては餌付けになります。
二番穂も捨てた野菜もエサになります。エサにありつけるからこそ、集落の周辺から離れないのです。

エサ場の価値を下げるとは?

野菜、果物の収穫残さ、生ゴミなど魅力的なエサ場をなくす以外にも、次のようなこともできます。

1 動物の行動を制御する

簡単に侵入させない、盗らせないことが大事

  • 柵の設置
  • 農地との境界では人工林内の間伐、下草の管理で見通しを良くする。

2 山や里の環境を変える

耕作放棄地の解消

  • 耕作放棄地をなくすのはもちろん、雑草を繁茂させてもダメ。

3 中山間地で人間の行動を活発にする

積極的な追い払い

  • 獣を見つけたらその都度花火で脅し追い払うなど、人を怖いと思わせなければいけません。「追い払ってもまた来るから…」ではなく、根気よく継続することが必要です。
  • 定期的に地域住民が協力し山際の雑草管理を実施しましょう。

今すぐできる対策

1 自分でできる環境整備

廃棄する農作物でも、自然のエサよりも栄養豊富で、繁殖力を高め、頭数を増やしています。
さらに、人里で育った野生動物は、成獣になっても人里をエサ場にするため、人里をエサがない環境にしましょう。
また、イノシシやサルを見かけたら必ず追い払うことや、山ぎわの見通しをよくして、落ち着いて農作物荒らしができないようにするなどの環境づくりも重要です。

2 柵の管理

草刈りや柵の補修などのメンテナンスが無ければ、柵の効果は減少します。
当番などの役割分担によって柵の維持管理を継続しましょう。

 

(注釈)これらの対策は、それぞれの人がほとんどタダで今すぐ実行できます!

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