熊川宿 旧逸見勘兵衛家

更新日:2022年03月31日

勘兵衛家の工夫

江戸時代末期に建てられたと伝えられる旧逸見勘兵衛家は、造り酒屋を営んでいた主屋と文庫蔵からなります。
改修は昔の家の持つ問題点を解決し現代的な生活が営めるようにすることが重要なポイントでした。
そこでは「明るさ」と広い「空間」の確保がテーマとなります。
隣接する町家が連続する熊川宿の町並みの中で、幸いにもこの旧逸見勘兵衛家は東隣が河内川の堰堤でした。そのため外壁に新しい窓を2ヶ所設けることができました。

古い二階建ての家屋で、板戸が古くなり、汚れが目立つ青みがかった写真

【保存改修前の姿】

古い形式の日本家屋だが、壁は白く、板戸も新しい様子の写真

【表構】

食堂、休憩室など書かれた部屋の間取り図の画像

【1階平面図】

明るさの確保

天井を取り払い、高く広い室内にしました。

天井が高く大きな窓から光が差し込み、木製のフローリング、真ん中に囲炉裏、その上には天井から吊り下がっている大きなデザイン照明のある部屋の写真

【1階内部】

子供室や寝室などと書かれた部屋の間取り図の画像

【2階平面図】

空間の確保

厨子二階の和室は街道側では十分な天井の高さがとれません。屋根組の梁を見せるデザインに変えて新しい天井を張り、快適な居住空間に改造され、宿泊施設として活用されています。

天井の梁が見え、窓からの日差しと和風の吊り下げ照明で明るい二間続きの畳ばりの和室の写真

【2階内部】

床の間に日本画がかけられ、真ん中にこたつの置かれた畳ばりの和室の写真

【2階内部】

蔵の改修

母屋の南側には、庭と蔵があり、令和2年(2020)一棟貸しの宿泊施設として改修されました。

宿泊予約電話番号:080-6359-0808

木々や石塔の置かれた小さな庭から続く、白壁と木張りの土蔵の写真

【庭】

大きな太い梁の見える、白い布団のかけられたベッド二つが並ぶ部屋の写真

【蔵2階】

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