水月湖年縞-若狭三方縄文博物館

更新日:2025年07月03日

水月湖年縞ってなぁに?

水月湖年縞の写真

若狭町と美浜町にまたがる三方五湖。その5つのうちの最も大きな湖「水月湖」の底には、何層にも重なったシマ(縞)模様の堆積物が厚さ73m以上もたまっています。そのシマ模様は白い層と黒い層が交互に重なってできており、一対で1年分を示しています。この様子を「年縞(ねんこう)」(木にたとえると年輪)といい、水月湖の年縞は、実に7万年もの長い期間にわたり、大きくかき乱されることもなく、安定して積み重なり、今日まで保存されてきたのです。

水月湖年縞により、化石や考古資料などとても古いものの年代を測る方法として用いられている放射性炭素年代測定の精度が飛躍的に向上しました。また花粉や黄砂、火山灰が含まれていたり、大きな洪水や地震の痕跡もとどめることから、過去の気候変動の研究にも利用されています。

これまでに国際日本文化研究センター、英ニューカッスル大学、東京大学、福井県、立命館大学古気候学研究センターによりボーリング調査が行われていますが、このように長期間、安定して保存されている年縞は世界的にも大変珍しく、世界中の研究者から注目されています。

現在、展示資料として実物を見ることができるのは、若狭三方縄文博物館と福井県年縞博物館(平成30年9月15日開館)だけです。

新着情報 2025年07月03日

令和7年7月13日(日曜日)、福井県・若狭町共催イベント「水月湖年縞トークショー」を開催します。立命館大学古気候学研究センター長の中川 毅教授や、年縞掘削スペシャリストである西部試錐工業株式会社の北村篤実会長が、当事者ならではの掘削作業のホットな話題や貴重な体験談を披露します。 【入場無料・要申し込み:先着200名】

日時:令和7年7月13日(日曜日) 開場/13:30 開演/14:00〜16:00

会場:リブラ若狭 講堂(福井県三方上中郡若狭町中央1−2)

※お車でお越しの際は、最寄りの舞鶴若狭自動車道 三方五湖スマートインターをご利用ください。

申込み・お問合せ:福井県年縞博物館 電話0770−45−0456

この記事に関するお問い合わせ先

若狭三方縄文博物館
電話番号 0770-45-2270

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