常設展示 - 若狭三方縄文博物館

更新日:2022年03月31日

コンセプト

博物館展示室内観写真

福井県若狭町の鳥浜貝塚は、1962年に初めて調査の手が加えられ、10次にわたる発掘調査が行われました。また、早くから自然科学などさまざまな分野との共同調査・研究がなされ、その成果と出土遺物は旧来の縄文のイメージを塗り替えるきっかけともなりました。
鳥浜貝塚調査後、三方五湖の中で最も大きな湖である水月湖から7万年間におよぶ年縞(ねんこう)が発見されたのは1991年のことでした。年縞とは、春先に大発生するプランクトンの死骸(白い縞)と秋から冬にかけて積もる粘土(黒い縞)とが織りなす縞模様で、過去の気候変動や植生変化などに関わる重要な情報が含まれています。
若狭三方縄文博物館はこの鳥浜貝塚や水月湖年縞の紹介をはじめとして、「縄文」をいろいろな角度からとらえることにより、過去と現代とをつなぐメッセージを発見できるような場所でありたいと考えています。

展示概要

杉の大株の写真

縄文ホール

縄文の森の象徴として、縄文時代後期のスギの大株(埋没林)を展示しています。まわりの柱の表面も観察してみてください。

縄文プロムナード空間写真

縄文プロムナード

照明・音響効果による演出で、土偶をひとつの象徴とした縄文の世界を感じる空間です。

土器が通路に沿ってずらりと並んでいる写真

土器の径(どきのみち)

縄文土器を通して、縄文人の芸術性・精神性を感じ取ってください。

丸木舟の写真

森と海・湖(うみ)の文明

ユリ遺跡出土丸木舟(縄文時代後期・晩期)を中心に、実験考古学的手法で復元した丸木舟なども展示しています。

フロアに展示物が並んでいる写真

鳥浜文化

鳥浜貝塚の出土遺物を中心に、縄文時代の人々の技術やくらし、文化を紹介します。

ビデオモニターの周りに水月湖年縞堆積物についての説明が掲示されている写真

縄文環境と水月湖年縞(すいげつこねんこう)

7万年の水月湖年縞堆積物から縄文時代と現代をつなぐメッセージを読み取ってください。

シアター内部の写真

シアター「地母神殿」

館のコンセプトを映像と音楽で伝えます。<上映時間:約25分>

また多目的ホールとして、講演会やミニコンサートなども開催します。

黒板の前に長椅子と長机が置かれている写真

ディスカバリールーム

土器パズルなどに触れながら、新しい発見をしましょう。となりに縄文時代のスギ株をテーブルにした図書コーナーもあります。

この記事に関するお問い合わせ先

若狭三方縄文博物館
電話番号 0770-45-2270

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