帯状疱疹ワクチンの定期予防接種について

更新日:2025年07月01日

1.帯状疱疹とは

帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因で発症します。このウイルスは、水ぼうそうが治癒した後も体内の感覚神経の根元に潜んでおり、ふだんは免疫の働きにより活動が抑えられていますが、加齢、疲労、ストレスなどにより免疫の働きが低下すると、ウイルスは再び増殖して、神経を伝わって皮膚の表面に達し、痛みを伴う発疹が現れます。 合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。70歳代で発症する方が最も多くなっています。

2.帯状疱疹ワクチン定期予防接種対象者

若狭町内に住所のある方で(1)(2)のいずれかに該当する方。個別で通知をします。

(1) 年度内に、65、70、75、80、85、90、95、100歳になる方 注)令和7年度に限り、100歳以上の方は全員対象になります。

(2) 60~64歳の人で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能に障がいがあり、 日常生活がほとんど不可能な方

令和7年度から令和11年度の間で、その年度内に65、70、75、80、85、90、95、100歳になる方が定期予防接種の対象となります。

定期接種に該当するのは、案内通知が届く該当年度の1年間のみです。

3.帯状疱疹ワクチンのこと

帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン(GSK社:シングリックス)の2種類があります。

  生ワクチン (阪大微研) 組換えワクチン (GSK社)
接種回数 (接種方法) 1回 (皮下に接種) 2回 (筋肉内に接種)
接種料金 約8,000円 約20,000円/1回あたり
自己負担額

4,000円

10,000円/1回あたり
ワクチンの予防効果(報告)※1 接種後1年 6割程度 9割以上
接種後5年 4割程度 9割程度
接種後10年 - 7割程度
主な副反応の発現割合 ※2 ※3 70%以上 - 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*、筋肉痛、疲労
10%以上 そう痒感*、熱感*、 腫脹*、疼痛*、硬結* 頭痛、腫脹* 悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

※1 合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
※2 *は、ワクチンを接種した部位の症状 各社の添付文書より厚労省にて作成
※3 頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

4.帯状疱疹の予防

帯状疱疹を予防するためには、バランスのとれた食事・適度な運動・良質な睡眠など、日頃から規則正しい生活を心がけることが大切です。

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